写真提供:あわくら温泉元湯

「正しい」の上にあるもの。
 
自然エネルギーを使ってる宿。
薪ボイラーの宿。
映画になった宿。
社会的に正しい面がクローズアップされるあわくら温泉元湯(もとゆ)そして、そんな「正しさ」に惹かれてくる自治体の視察の人やメディアたちにもよく会う宿。
でもここの魅力は「正しさ」ではないんだよ、そんなお話です。
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夜。
あわくら温泉元湯はいわゆるゲストハウス。ゲストハウス内のカフェで夜は自由に注文する。
元湯の夕飯はまず、ごはんがおいしい
お米は「にしあわくら米」。米つくりは水質と昼と夜の気温差が重要なのだけど、その点好条件に恵まれてる西粟倉村のお米。元湯ではそのお米を毎晩、羽釜をつかって薪で炊いている割烹旅館でもないのに。ゲストハウスではすごく珍しいとおもう。
おかずは、豚フィレかつとから揚げなど定食が基本。
黒板に書かれる、その日の即興つまみも楽しい。「最近野菜を食べてなくて」と言えば、その場でみつくろった野菜たっぷり「さなえスペシャル」が出てきたり。
ドリンクは隣村の天然酵母ビールをはじめ岡山や兵庫のクラフトビールも多数。果実酒や山陰の日本酒もいただける。
旅先で晩酌したい人にも元湯は楽しい場所。
ゲストハウスなのにきちんとした料理と温泉がある。だから若者専用ではなく、家族連れや大人でもおちついた夜が過ごせる宿。
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朝。
西粟倉村内での自然エネルギーを推進する会社のスタッフでもあるマモちゃんが、毎朝村内をまわって薪ボイラーに火を入れていく。
彼の運転するトラックのエンジン音。
朝カフェで仕事してると薪から立ち上る煙の香りがする。なつかしい、アジアの朝の香りだ。
朝はそのマモちゃんが、ハンドドリップでコーヒーを淹れてくれる。不思議と毎回きちんとおいしい。不思議とは失礼だとわかってるけど、いわゆるゲストハウスのコーヒーだとおもってるといい方に裏切られる。
浅めの焙煎。
フルーティな香りで果実味のあるコーヒーが毎回きちんと出てくる。
もともとスポーツ選手だった彼。本格的にコーヒーを習ったわけでもないだろうに、おいしい。
元湯の朝ごはんは、当たり前のように朝から作られる。じゃがいもの皮をむき、野菜を刻み、みそ汁を作り、サバを焼いてくれる。
おいしいと評判の卵をのせて朝定食になる。
前回泊まった時も、「こんなきちんとした朝ごはん、久しぶりやわ。」という夫婦の声が聞こえた。
 
旅館の朝ごはんによくある、従業員に「こなされてる」感じがない、ゆったりとした朝の時間がみんなうれしいんだと思う。
そんな日々が繰り返される元湯。いわば、温泉付きの「泊まれるカフェ」。カフェだから食に気を使う。またカフェとして当たり前の心地よさがある。
きちんとご飯を炊く。
おいしいコーヒーを淹れる。
毎朝朝ごはんを作る。
そんなあたりまえのことをゲストハウスの価格でふつうにきちんとやってる。それを感じられる元湯は貴重です。
簡単そうで、宿でやるのは実は難しい。
社会的に「正しい」こと、がこの宿のポイントではない。ゴミ排出がゼロだから、旅に出かけるわけではないのと同じ。
機会があれば一度だまされたとおもって元湯へお越しになってみてください。私の言ってる意味がお分かりいただけるとおもいます。
あたりまえを、ふつうに、きちんと。
ぜひ。
2019年からは温泉で食やクラフトマンシップを学ぶ「温泉学校」始まります。
 

元湯はドミトリーと個室があります。食事は別途でオーダーとなります。

http://motoyu.asia/about/guesthouse

 

【宿泊費概要】

個室(1名利用)おひとり 6,480円~ 

個室(2名利用)おひとり 5,400円~ 

ドミトリー おひとり 3,240円~ 

夕食 プレート 1200円

※表記された価格は全て税込価格となります。

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